個人的にマンガやアニメが大好きで、最近ハマっているのが
『パリピ孔明』というマンガです。
ちょっと前にはアニメにもなりましたし、近々ドラマにもなるみたいですので、ご存じの方も多いかもしれませんね。
目次
パリピ孔明って?
パリピ孔明というマンガは、四葉夕卜先生原作、小川亮先生作画で現在(2023年9月)も連載中の人気マンガです。
三国志好きの方ならご存じでしょうけど、諸葛亮孔明という名軍師が昔の中国に居た(ざっくりした紹介・笑)のですが、五丈原の戦いで病死してしまいました。
その直後、現在の、しかもハロウィン真っ只中の渋谷に若い姿で転生する所から始まります。
その時に出会った駆け出しの若い女性シンガーにとてつもない才能と可能性を見いだして、彼女を成功させる「軍師」として八面六臂の活躍をしていく、というお話です。
タイトルの「パリピ」は「パーティー・ピープル」をネイティブっぽく発音した俗語ですね。
名軍師とパーティー・ピープルという言葉とのギャップにグッと引きつけられてしまいました。
お話としては、まずライブハウスでの成功から始まり、配信や夏の音楽フェスなど、今の時代環境を上手く活用して、持ち前の軍略で「なんだか分からないが、いつの間にか勝っている」という戦い方が読んでいるとスカッとするんですよね。
時折出てくる「兵法」や「故事」も勉強になるな~と思っています。
で、今回のタイトルのお話ですけど、この『故に間を用いるに五あり(ゆえにかんをもちいるにごあり)』という言葉は
パリピ孔明「第121話」に登場する言葉です。
正直、あまり聞いたことの無い文言ですが、出典は、あの有名な『孫子の兵法』だ、という記述がありましたので、調べてみました。
孔明も愛用する「孫子の兵法」
諸葛亮孔明という人物は、とても優秀な軍師、今で言う作戦参謀として、とても有名な人ですし、映画「レッドクリフ」では主人公的な扱いで格好良かったな~と思い出します。
でも、その孔明も、本当の所は「孫子の兵法」をよく学んで理解して工夫して実行している、って感じが強いので、やっぱり孫子って凄いな~!と思っています。
今の時代から見ると、「昔の人が、更に昔の人の言ってる事を参考にしている」という感じなので、私なんかは、ただただ「昔の人って凄いな~!」と感心してしまってばかりです。
孫子の兵法とは?
「孫子の兵法」って、
名前だけは見たこと聞いたことの有る人は多いと思いますし、私もそうでした。
「なんか、有名な戦略とかの本」という認識を持っていました。
なんと、紀元前500年頃に書かれたと言われているので、2500年も前のお話なんですね!
色々と有名な言葉が今の時代にも沢山生き残っていて、
「戦わずして勝つ」とか
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」とかも、
元はこの孫子の兵法らしいですけど、言葉は超有名ですね。
かつての戦国武将達も、孫子の兵法を読んでいる人は強かったみたいです。
ちなみに「孫子」は、正確な名前じゃないそうです。
姓は「孫」、名は「武」の「孫武」という人で、後の弟子達が当時から中国で用いられている尊敬する称号として「子」を姓に付けて「孫子」となったそうです。
日本的に言えば「孫先生」とか「孫師匠」という感じでしょうかね?
故に間を用いるに五あり(ゆえにかんをもちいるにごあり)のお話
「孫子の兵法」は、全部で13篇の長い文書みたいですが、
その中の最後に出てくる「用間篇」に含まれる言葉が今回のセリフになるみたいです。
あ、「間」っていうのは、今で言う「スパイ」の事みたいですね。日本でも「間者」って言うのを時代劇や忍者物で良く見聞きしますよね、そういえば。
この「故に間を用いるに五あり」という言葉は、今の言葉になおすと、「だから5種類のスパイを使いこなせないとダメだよ」という感じになるでしょうか?
と、知ったような事を書いていますが、詳しいことは、孫子を研究されている方のサイトをご覧頂いた方が良いと思います・汗
【参考】
この「5つのスパイ」というのが、作中にも有る「因間・内間・反間・死間・生間」の5つです。これらを上手く使いこなしてこそ、優秀な王者だという言葉なんですね。
王者も大変ですね・笑
でも実際、ふと考えてみれば
今の世界でも、就活や転職活動とか、新しいビジネスパートナーと組んで仕事をする時なんかでも、同じなのかもしれませんね。
特に就活なんて、情報収集は大切ですし、OBやOGに訪問して内情を探るとか、SNSで秘められた内情を探ったりしますし、お店が有ったら客の振りして通ったりもした方が良いですよね?
なんだかんだで、情報を制する者が勝ちというのは、2500年以上前から全然変わってないんだなぁ、と実感します。
まとめ
マンガを下に見る人が未だに居る世の中ですけど、たった1つの言葉や展開だけでも、こんなに色々と考えたり気付いたりと勉強になるので、ホント日本のマンガやアニメ文化って、もっともっと尊重されるべきだと思いますね。
この機会に皆さんも是非、一度読んでみてください。
【単行本はこちら】
【WEBやアプリで一部無料配信もされています。】
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