ケガの手当にガーゼや包帯、湿布を切るとき、お裁縫をする時に柔らかい生地や薄い生地を切る時など、上手く切れずにちょっとイライラした経験がありませんか?
慌てていると尚更グシャグシャになってしまい、更にイライラしてしまったり…と、困りますよね…。
実は、どこの家庭にある、とても身近なもので、このような切りにくいものを、とても簡単に、きれいに切ることができるのです。
目次
準備するもの
・ハサミ(必須です。)
・画用紙など、切っても問題ない紙
(チラシでも構いませんが、画用紙のようにある程度の凹凸と厚みがある方が切りやすいです。)
1.紙を二つ折りにし、切りたいものを挟みます。
2.紙ごと、一思いにスパッと切ります。
これで紙と一緒に、きれいに切れます。
(紙の大きさを切りたいものの端がはみ出るくらいにすると、大きさがわかりやすくなります。)
なぜガーゼや湿布がよれないの?
なぜこれだけでキレイに切れるの?と疑問に思われるでしょう。
その理由は、ハサミが何故切れるか、というメカニズムが関係してきます。
ハサミの刃を触ってみて下さい。包丁やカッターと違い、指を切ることはありません。
それではなぜ、切れない刃で、紙などを切ることができるのでしょうか。
ハサミはテコの原理を使って物を切ります。(理科の授業で習いましたが、覚えていますか?)
握る部分が「力点」、ネジで止めてある部分が「支点」、そして切る部分が「作用点」になります。
この作用点の部分一点で、垂直に上下から刃が噛み合うことで物が切れます。
この刃の噛みあわせの良し悪しで、ハサミの切れ味が変わってしまいますので、身近にありながらも、実はとても精密な道具なのです。
ガーゼや包帯、湿布などの柔らかいものや、伸縮性のあるもの、レースや薄い布地などは、ふにゃふにゃとハサミの刃との接点がよれるので、上手く垂直に刃を当てることができません。
(特にガーゼなどは、よれるというよりも逃げていきますよね。)
そこで、画用紙に挟むことでガーゼや湿布が固定され、ずれることなく垂直に刃を当てることができるようになり、上手く力が作用点にくわわり、きれいに切ることができるのです。
この方法を使えば、ガーゼや包帯、湿布付だけでなく、柔らかく薄い布地やレース、中綿など、紙にはさんでずれないものでしたら綺麗に切ることができます。
このようなものを切るときには、試してみてはいかがでしょうか。