結婚式はお祝いの席ですから、多少はハメを外してしまうこともあるでしょう。
しかし、あのときの行動や服装はマナー違反だったなあ…と、後になって知って恥ずかしくなることがありますし、後々そういう席に呼ばれなくなることもあります。
そうならないように、きちんとマナーを覚えておきましょう。

目次
招待状の返信の仕方
同窓会の出欠確認ではないので、ただ「御出席」に丸をつけて返信すれば良いというものではありません。
招待状の返信の仕方にもマナーがあります。
全ての「御」「御芳」の文字を消す、メッセージ欄がなくても必ずお祝いのメッセージを書き添えるなどです。
いきなり第一歩でつまずいてしまっては、折角のお祝いムードが台無しです。
服装のマナー違反
NGが多いのが服装についてです。
男女共通のNG
まず挙げられるのが「白」もしくは「白に見える淡い色」の服です。
結婚式において主役は新郎新婦です。その主役と被る白はNGとされています。
そして、主役の新郎新婦より目立つ服装もいけません。
注目されているのではありません。
それは「悪目立ち」といって、周りからは引かれて後ろ指をさされているのです。
アニマル柄や毛皮や革製品といった「殺生」を連想させるものもNGです。
服の柄はもちろんのこと、小物に使うのも避けましょう。
一世を風靡したペンとパイナップルとリンゴの人のようなスタイルは、余興で着る分には良いでしょうが、受付の時点で「お帰り下さい」と言われても文句は言えません。
昼の結婚式ではキラキラなアクセサリーもNGです。
真珠や白蝶貝などの光沢の無いものを選びましょう。
服装がバッチリでも、ブーツなどのカジュアルな靴を履くと台無しになります。
最後まで気を抜かずにコーディネートしましょう。
また、式の格式や出席者の年齢層によって、服装のフォーマル度合いも変わってきます。
友人だけを招くレストランウェディングなのか、伝統あるホテルや結婚式場での結婚式なのか、新郎新婦の親類一同が集まるのか、職場の上司が招待されているのか…など、できるようでしたら、事前に新郎新婦へ確認しておきましょう。
もし、確認が難しいようでしたら、男性ならブラックフォーマル、女性でしたらセミアフタヌーンドレスが無難でしょう。
また、夫婦で出席する際は、服装の格式を揃えましょう。
結婚式という特別な場所では、普段なら「オシャレ」で済むこともマナー違反になってしまいます。
男女別に見ても細かいNGがありますので、きちんと調べて身につけておきましょう。
ご祝儀について
ご祝儀袋にも種類があることをご存知でしょうか?
私はその事を知らずに、店頭でご祝儀袋に「○万円~○万円程度」と書かれているのを見て初めて知りました。
つまり、中身の金額に見合わない豪華なものにしてしまうのはNG、ということです。
また、水引も蝶結びは慶事には「何度も繰り返す」という良い意味で使いますが、一度きりのほうが望ましい結婚式ではNGです。
そして、中に入れるお札もシワクチャなものや、破れたもの、折り目がくっきりと入っているものはNGです。早めに銀行などで新札を準備しましょう。
どうしても準備が難しいときは、なるべく綺麗なお札を選ぶようにしましょう。
また、2万円、4万円などの偶数の金額は「割り切れる」から、「分かれる」に通じるためNGとされています。
しかし、2万円でしたら一万円札を1枚と五千円札を2枚の計3枚にして割り切れないようにする、などの回避策があります。
ただし、その回避策を使っても4万円はNGです。
4や9の数字は「死」「苦」を連想させるためにNGとされています。
ただし、偶数でも8は「末広がり」でおめでたい数字とされているので、8万円は問題ありません。
ご祝儀袋の裏側の折り方にもマナーがあります。
必ず下側から上向きに織り上げている方を上に重ねて水引を通します。
「幸せをもらい受ける」「慶び事は天を向く」という意味があります。
逆は不祝儀の場合ですので、NGです。
また、会場に持参する時に、むき出しのままバッグや、上着のポケットに入れたりするのはNGです。
必ずふくさに包みましょう。
ふくさの包み方も祝儀、不祝儀で違いますので、注意しましょう。
ちょっとした発言
別れる、切れる、終わる、再び、離れる、重ねるなどは、結婚式での「忌み言葉」と言われNGとされています。
離婚の話などはもっての外です。
あまり神経質になると会話がぎこちなくなってしまいますが、中には不快な思いをする人がいるかもしれませんので、できるだけ避けた方がいいでしょう。
その他、お祝いの席に相応しくない、ネガティブな発言は慎みましょう。
その他にも、披露宴で酔いつぶれてしまったり、新郎新婦に絡んだり…無礼講を履き違えた行動はマナー違反というよりも、ただの失礼な人です。
大人の常識をわきまえた態度で、新郎新婦の一生に一度の大切な結婚式をお祝いしましょう。