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車椅子マークがある駐車場、妊婦は利用してはいけないの?車椅子マークの意味とは?

マナー

スーパー、コンビニ、サービスエリア・・・様々な施設で目にすることのある「車椅子マーク付きの駐車場」。施設の出入り口に最も近く、便利な場所に設けられていることが多いですよね。

 

こんな車いすマークの駐車場ですが、マナーをめぐって様々なトラブルが発生しているのです。今回は「妊婦さんは車椅子マークの駐車場を利用していいのか?」についてご紹介します。

目次

車椅子マークとは?

車椅子マークの意味をご存知でしょうか?駐車場で見かけると、なんとなく「車いすの方や足の悪い方が利用する」「健常者は使ってはいけない」という認識の方が多いのではないでしょうか。

しかしこのマーク、駐車場以外でもよく見かけることを思い出してみてください。公共のトイレやエレベーターにもありますよね。では、公共のトイレやエレベーターで車いすマークを見かけたら健常者は使ってはいけないのでしょうか…?

 

車椅子マークの正しい意味は「障がい者の人々が利用できる設備や建物、場所」です。足が悪いとか車椅子利用者に限らず、障碍者に住みよい環境を目指すためのマークだったのです。

 

 

結局、車椅子マークが描かれた駐車場が何を意味しているかというと、「障がい者の人々が利用できる駐車場」ということになります。「車椅子の人だけ使用可!」「それ以外人は使用禁止!」というような強い意味は、このマーク自体には含まれていないのです。

なお、このマークが車椅子の絵をしているために「車椅子の人だけ使用可!」という誤った認識をしている人も少なくないのです。繰り返しになりますが、「車椅子の人に限らず、障碍者が利用できる駐車場」なのです。

 

障がい者とは?妊婦も「障がい者」?

障がい者とは、言い換えれば体に不自由のある人。妊婦さんもまた、大きなお腹を抱えて歩くのは大変ですよね。しかし、この車椅子マークの定める「障がい者」に「妊婦を含める」という明記が見つからないのです。

これは妊婦以外にも、例えば脚が健康な聴覚障碍者は含まれる?ベビーカーは?など、この場合はどうなのか、というのがはっきりと定められていないのです。

 

個人的な考えですが、妊婦さんは歩くのが大変なだけではなく、いつ体調が変化するかもわかりませんし、例えば段差で転んでお腹を打ってしまってはかすり傷どころの騒ぎでは済みません。よって、体に不自由があると充分言えます。

しかしながら上記で説明してきた通り、利用者をはっきりと定めないために「車椅子の人と違って歩けるんだから…」という筋違いな意見もゼロではないのです。不自由の程度がどうであれ、そこは「障がい者の人々が利用できる設備や建物、場所」です。

 

パーキングパーミットという取り組み

上記で説明してきた通り、車椅子マークが描かれただけの駐車場は利用者の範囲が曖昧で混乱を招きます。

そこで「パーキングパーミット」という取り組みが佐賀県から始まり全国に広まりを見せています。パーキングパーミットとは、優先駐車場を利用したい人は事前に「利用証」を取得し、車の見えやすい位置に置くことで「私は本当に優先駐車場を必要としています!」と明示することができるシステムです。

パーキングパーミットは利用者範囲がより細かく、かつ広範囲に決められています。その中に妊婦が含まれているので、これなら堂々と優先駐車場を利用することができます。

 

まとめ

車椅子マークの駐車場から始まって「障がい者とは…?」を考えるような記事になってしまいました。普段なかなか考える機会もないので、ちょっと重たくなってしまいましたね。日本はよく「世界でも特にマナーを守る国だ」なんて言われますが、それが裏目に出て「なぜマナーを守らない!」と憤慨するひともたまにいますが、怒りたいのではなくて律義で優しい人なんですよね。

マナーを守らないやつは!!と怒る前にまず、みんなが正しい知識を得るところから始め、パーキングパーミットのような変えていく試みも大事です。これからも体に不自由な人がより居心地のよくなる日本を目指していきたいですね。

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