厚手の布団を一つ仕舞った頃には、各地の野山で
山菜がにょきにょきと芽吹いてきます。
数ある山菜の中で、
今回は「うど」をご紹介しましょう。
目次
うどとは?
「うどの大木」ということわざでも広く知られているうどですが、どのような植物なのでしょうか?
うどは北は北海道、南は九州まで広く分布しています。山林に自生している他にも、畑に植えられ栽培されているものもあります。
「大木」と言われていますが、実は大型の草の一種です。
丈があっという間に2~3mにもなり、昔の人(江戸時代頃は男性でも平均身長が155cmほどだったというデータがあります)の基準で言えば、十分に大木のような草ですね。
春~初夏(GW頃)にかけて芽吹き、この芽吹いた柔らかい芽の部分を食べます。
味は独特の苦味があり、シャキシャキとした歯ごたえは大根に近いと言われます。
何と言っても一番の特徴は、その独特の香りです。その香りは、精神を安定させる効果があるといわれています。
また、このうど、その90%が水分で、食物繊維も含まれており、ダイエット食としてもおすすめです。
また、カリウムを豊富に含んでいます。カリウムは体内の余分なナトリウム(簡単に言うと塩分)を大概に排出してくれる働きがあるので、高血圧やむくみの予防、改善に役立つ成分です。
また、その独特の香り成分にはがん細胞の働きを抑制する働きがあるとも言われています。
その他にもアスパラギン酸という成分も多く含まれています。このアスパラギン酸には疲労回復や、新陳代謝を高める働きがあります。(ちなみにアスパラギン酸は栄養ドリンクの成分表示に記載されています。)
また、旬のものには、その季節に必要とされる栄養素がたくさん含まれると言われていますので、是非他の山菜と一緒に召し上がってみてください。
うどを使った簡単レシピ
それでは、うどにはどんな調理法があるのでしょうか?
定番ものといえば、酢味噌和え、キンピラなどですが、一番簡単なものは穂先の天ぷらです。
山菜ですのであくが強く、茹でたり煮たりキンピラにしたりする場合は、アク抜きをしなければいけないのですが、天ぷらですとそのまま下処理がいらないので、一番簡単です。
(とは言え、下処理も大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、中に火が通るまで茹で、流水に晒すだけでいいので、他の山菜に比べ楽なのもお手軽ですね。)
同じ時期にとれる、タラの芽やふきのとう、たけのこなどと一緒に春の山菜の天ぷらの盛り合わせなど、いかがでしょうか。